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案内屋 〜アンナイヤ〜

第1章 きさらぎステーション 其ノ一

「え、あ、はい。」
「2ちゃんねるはある程度の使いこなせるか?」
「まぁ普通に…なら。」
「よろしい。」

陣内はまた不敵に口を笑わせた。

「どうして2ちゃんを利用出来ることが条件なんですか?」
凛丸はずっと気になっていたことを目の前の男に、店長に問いた。
「うーん、簡単に言うと2ちゃんが迷子さんの情報ソースだからだよ。リアルタイムかつ分かりやすく広範囲。お客さんからの依頼外の仕事も掴むことが出来るのさ。」

凛丸にはそれがどういう意味か理解出来なかった。
彼の言っていることが謎めいていた。

「でも…迷子って…普通はそんなにいませんよね?そもそもネット上にあがりますか?そんなの…?」
「うーん…ちょっと違うんだなぁ。ウチらで扱う迷子さんは。まぁそのうち分かるよ。」

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