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案内屋 〜アンナイヤ〜

第6章 アライ ザ ほーむ 其ノ一


陣内はバツが悪そうに答える

「警察の友人からの頼みでもあるんだよ。これだけオカルトめいていると流石に公開捜査に踏み切れないらしくてな。」

面倒くさそうな顔をして煙草を咥える。
本日二箱目。禁煙なんて概念を忘れ去ってしまった陣内は煙混じりの溜息を吐く

「だけど陣内さん、人が死んでるのに捜査に踏み切れないなんておかしい話じゃないですか。一体どうして...。」

いつもは荒々しい渋谷が冷静に質問をしているのを見て、鏡音は意外に思った

「白い家に肝試し気分で入って死んだ奴の死因が奇妙なんだとよ。」

陣内は懐から写真をとりだして渋谷と鏡音に見せた

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