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案内屋 〜アンナイヤ〜

第6章 アライ ザ ほーむ 其ノ一

もう、何十年も前のことである。
「新井さんち」について詳しい記録は残っておらず、地元の高齢者の中に僅かに知る者はがいるだけだ。

人工湖である神奈湖の建設と、それにともなうダムの開発が当時進められていた。

それに反対する者も少なく、作業は順調に着工するかに見えた


しかし、唯一ダムの建設に反対意見を主張する者が現れる。

それが、新井一家。
一家についての詳しい情報はほとんどない。
もしかしたら、この一件があまりに残忍な事件故、"揉み消された" のかもしれないが

新井一家はダムの建設に断固として反対し、業者にとって大きな障害となった

少なからず反対意見は既に出ていたが、新井一家ほど強く反対する者はいなかったのだ。

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