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案内屋 〜アンナイヤ〜

第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二


もう30分ほどだろうか
頭の天辺が痛む。

殴られた痛みだ
ズキズキとしつこく痛む。

そんな痛みを抱えながら、塔凛丸は渋谷康介の車に乗せられていた

ちなみに、痛みが発生した時間と車に乗り始めた時間はほぼ比例している。

新井さんちに救助に来た渋谷が、凛丸のその勝手な行動を叱咤したのだ
そして今、東京池袋へ帰還中


凛丸にとって若干気まずい黒いセダンの車内には、塔凛丸、渋谷康介、鏡音真央の三人が居た。

とりあえず凛丸はまず言うべきことと、気になっていることを聞くことにした。

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