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案内屋 〜アンナイヤ〜

第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二

「すみません…。友人に誘われて。そのまま…。」

「凛丸君、新井さん家はね、案内屋の中でも特に危険視されている場所なの。あそこであった凄惨な事件、その結果其処に残った不浄の念が強くて次元を歪めている。歪んだせいであそこに残った不浄の者を具現化させて化物が生まれたの。」

「念…念で次元が歪むんですか…?」

単純に疑問だった
そんな簡単にいくのか、と。

「ええ、歪む。かなり大きな不浄の念を抱え込んだ霊体ならそれが可能。前にも多分渋谷君から聞いたと思うけど、霊は実在する。ただ、別の次元にね。それが何らかの理由があってあるべき次元に行けず、その土地に縛られる、いわゆる地縛霊になると時として次元を歪めることがある。よく、怪現象ーとか首無し○○が出るーとか、そういったものは全てそれ。地縛霊が次元を歪めて、私達の次元にはあり得ないものを連れ込むの。」

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