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案内屋 〜アンナイヤ〜

第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二


「うるせえ。ゴタゴタ言うな。」…そう返されるかと思っていた。
しかし、渋谷からの返答は意外にも落ち着いたものだった。


「日本の警察内部には、公共の捜査機関では解決できない迷宮入り事件や、不可解な事件を集めて場合によっては解決を案内屋に任せる為の、公安部外事6課という組織が存在する。今回はそいつらからの依頼だ。」

納得がいった。しかしそれ以上に渋谷の落ち着きっぷりに驚いた。

そんな中、鏡音が口火を切る。

「渋谷君、随分凛丸君に慣れてきたんじゃないの?落ち着いて喋れてるじゃない。いつも怒鳴ってうるさいくせに。」

かなり渋谷を分かり切ったかのような言いぐさだ。
同僚故か?

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