案内屋 〜アンナイヤ〜
第8章 アライ ザ ほーむ 其ノ最終章
日記の内容は壮絶であった
ここで何が起きたのか
そして、新井さんちに何があったのか
その全てを物語っている。
日記を読んだ渋谷と鏡音は絶句した。
少年の霊の記憶が直接入ってきた凛丸は既にその全てを知り、事の真実を読み取っていた。
あの記憶の中にあった恐怖
それは、
独りの孤独感と
誰にも頼れない辛さと
そして何より、誰も愛してくれる人がいない寂しさだった。
凛丸は引きこもっていた時期をそれに当てはめた。
壮絶さで言えば少年の経験に対して失礼かもしれない。
彼は死にも等しい恐怖感に苛まれていたのだ。
自分はただのニート