テキストサイズ

案内屋 〜アンナイヤ〜

第8章 アライ ザ ほーむ 其ノ最終章

気付いたら車は停まっていた。

誰かの声がする

ー鏡音だ。


「凛丸君、着いたよ。」

虚ろな目をこじ開ける。
どうやら新井さんちに着いたようだ。


「…ん…あぁ、すいません…。すっかり寝込んじゃって。」

凛丸は少しだけ体を伸ばして、助手席から外に繰り出した。
風が少しだけ吹いていて気持ち良い。
清々しい五月の晴れ模様。

鏡音も後部座席から出てきた。

車のバンパーに寄りかかり、渋谷が缶コーヒーを飲んでいる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ