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「実はね、私は目が見えないの。」

「えっ…？」

「意表を付かれた」というよりは、聞くべきでは無かったと、凛丸は困惑した

急に申し訳ない気持ちでいっぱいになった

「あ…えっと…その…ごめんなさい…。」

「いやいや！いいのいいの！大丈夫。いずれ知ることだったろうし、別に私は傷付いていないから。」

それでも申し訳なかった。
少しだけ鏡音が質問に答えるのを悩んだ理由が分かった気がする。

「私はいつもDCAを起動した状態で過ごしているの。失明した視力の代わりに、このDCAの力で見たいものを見ているって感じ。当然、常にビットが張ってるワケじゃなくて、ヘブンズ・アイの監視能力を私の死んでしまった目にリンクさせて、それでビジョンを目で見ることが出来る。だから声紋認証は必要無いの。」