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案内屋 〜アンナイヤ〜

第9章 パラレル いん ざ ハイウェイ 其ノ一

神城は冷たく、落ち着いたトーンでそう言い、事務所の奥へと戻って行った

どうやら彼の席は真っ暗な一番奥の誰も居ない空間らしい。

「あー、まぁそんなところだ凛丸。」

陣内はバツが悪そうに二本目のタバコに火をつけた。

「実際に迷子になる人間はごく僅かだ。だから、実は俺たちの仕事のほとんどは、これまでお前がやってきたような都市伝説絡みのトラブルの解明と解決。一応、他の次元を原因として発生している訳だしな。」

陣内の説明に渋谷が続いた。

「そう、何度も言ってると思うが人智を越えた存在、幽霊やUMAや怪物ってのは実在する。ただ、俺たちとは違う並行した別次元にな。それが流れ込んできちまうから、俺たちが解決するんだ。」


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