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パラレルワールド、ついにその世界に相対することになる。

「だけど陣内さん、今回は緊急…ってことは、渡航申請はこれからですか？」

渋谷が言う。凛丸は相変わらず理解できていない。

「まぁ、本来なら必要だな。他の次元へと移動するには本部からの許可が必要だし、何よりまっとうなやり方で行くには申請を出して許可が降り、準備が整ってからじゃないと。」

陣内と渋谷の会話が理解出来ない凛丸のもとに鏡音がそっと耳打ちをした

「…えっとね、渡航申請っていうのは他の次元に行くための申請のこと。それの許可が本部からの降りれば、次元と次元を移動する "ディメンションゲート" を作り出せる人が来て、安全に別次元へ移動が出来るってこと。」

「…ああ、なるほど…。」