案内屋 〜アンナイヤ〜
第9章 パラレル いん ざ ハイウェイ 其ノ一
少し重たい空気の中、陣内が口火を切った
「さて、仕事だ。凛丸は初めてになると思うが、今回はもう一つの三次元世界、セカンドワールドに行くことになる。」
セカンドワールド、聞き慣れない言葉だ。
「あの…セカンドワールドって…?」
つい凛丸は気になって聞いてしまった。
それに対して神城が答える。
「セカンドワールドとは、僕達の居る第一三次元世界、ファーストワールドに並行するパラレルワールドのことです。パラレルワールドは全部で三つ存在しており、その全てが僕らのファーストワールドを基準として並行しています。言わば、この世界のもう一つの可能性を体現した世界。」