テキストサイズ

案内屋 〜アンナイヤ〜

第4章 きさらぎステーション 其ノ四

「…?渋谷…さん?」

「さっさと寝ろよ。明日は大詰めだ。朝も早いからな。」

手荒にドアを開け、そのまま渋谷は出ていった。
ドアが閉まる音が、なんとなく冷たく耳に残った

「…案内屋として、仕事をする理由…か。」

凛丸はベッドに寝そべる

「いつか、僕にも見つかるのかな。」


誰に聞くわけでも無い疑問は、虚無感と眠気を強くした。

そのまま寝付く。不思議なくらいすんなりと。


フラッシュバックは、消えていた。


:

ストーリーメニュー

TOPTOPへ