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案内屋 〜アンナイヤ〜

第1章 きさらぎステーション 其ノ一

「ったく。最近の若ぇのはすぐ現実逃避したがる…ウチがそーいう稼業やってるつー情報、どこから仕入れてきてやがんだ。」
「あの…!!だから!」
「ほぉれ帰った帰った。中途半端にあっちの世界に手ェ出しちゃいかん。」

一方的な対応に凛丸は少しだけキレた。

「アルバイトです!!バイト募集見て来ました!もう!聞いて下さいよ人の話を…!」

男は驚いた顔をした。他の面々もまた同じような顔をして物珍しそうな目で凛丸を見つめた。

「バイト…マジで言ってんのかお前?」

何故そんなことを聞かれるのか気になったが、とりあえずスルーした

「一応、広告を見て気になって来て見ました。」

凛丸のその言葉に男は申し訳なくなった

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