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案内屋 〜アンナイヤ〜

第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章

「お初ちゃん、教えてもらってもいいかな?君が伝えたいことを。」
「うん。」

お初は凛丸の手を引っ張り、小走りで走り出した。

二人は古びた民家へと入る。

少し湿った、ジメジメとした雰囲気。
そこには一人の髭を生やした男が居た。

「よぉ…よく来たな小僧。」
「あ…あの…」
「まぁ座れ。話さなきゃいけないことが沢山ある。」

凛丸は靴を脱ぎ、部屋にあがる。
男と対面するように座った

「お初ちゃんの、お父さん…ですか?」
「そうだ…と、言いたいが、実は違う。」
「え…?」

男は真剣な面持ちになる。

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