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案内屋 〜アンナイヤ〜

第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章

その昔、農民や百姓よりも下の身分が生まれた。
彼らは"エタ" "非人" と呼ばれ、その内部落という集団となり、生きる場所を追われた。

彼ら部落民は小さな集落を作り、あちらこちらに散らばった。山の奥、谷の合間、街外れ
命からがら生き、生きることを生きがいとした。

しかし、その中で特異な者達も現れた。
現生への復讐を待つ者、独自の文化を生み出し、全くの別世界を作り出す者

部落民達は、それぞれがそれぞれらしく生き続けていた。

そんな中で、現在の浜松市周辺の部落が山へと移住した。
そこは、古くからの伝説が残る牛頭地域だった。

牛頭天王の伝説、そこに眠ると言われる地獄の門番

牛頭、馬頭、二体の鬼の伝説。

彼らはそんな曰く付きの場所に住まうことになった。

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