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案内屋 〜アンナイヤ〜

第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章

人々はそこに家を作り、神社を建て、牛頭と馬頭を奉った。

牛頭天ノ村。彼らは自分達の村をそう名乗った。

現世とは違う、平和な時間。
流れる平穏な日々。

しかし、それは人の業により崩れた。


謎の村があると知った現世の人間が、謎の村を恐れ武器を取ったのだ。

ー虐殺ー。牛頭天ノ村を多くの現世の人間が襲い、訳も無く殺した。
血の惨劇が広がった。


虐殺が終わり、生き残った僅かな村人達が村を再建する事にした。
しかし、それには大きく意見が別れた。

現世に駆逐されたことを恨み、復讐しようと画策する者達。
あくまで自分達は存在しない存在として、平穏に暮らそうとする者達。


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