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案内屋 〜アンナイヤ〜

第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章

二つの意見はいつまでも合間見えることは無く、結局二分されたままに、村すら別れることになった。

復讐を画策する者は "馬頭村"

あくまで平和を求む者は "牛頭村"

結果として、彼らは別れることとなった。
それぞれはそれぞれに干渉せず、関係は永遠に絶たれた。

それから十数年、何も無いままに時が過ぎた。
時代の影響を受けず、彼らは生き続けた。

しかしある日、牛頭村の一組の夫婦が行方不明になる。
しばらく村人により捜索がされたが、結局見つからなかった。

その後牛頭村の村長、神前が夫婦の捜索依頼をする為に馬頭村へと赴く。

しかし、神前は恐ろしい光景を観ることになる。

馬頭村で神前が通された場所、そこは暗い部屋、二人の人間が吊るされていた。

だがそれは、人間としての形を残していなかった。

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