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案内屋 〜アンナイヤ〜

第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章

今更だが、肌寒さを感じてきた。
ここに来て人と出会い、少しだけ忘れていたが今それが戻ってきた

牛頭村を出て30分ほどだ、別れ道が見えてきた

「あそこだ…」

凛丸は小走りで小藪を走り向け、別れ道に出た

「渋谷さんはこっちに…馬頭に向かった…。酷い目にあってなければいいんだけど…。」

凛丸はDCAを握り締めて馬頭に向かって走り出した
小藪は徐々に激しさを増し、木々が凛丸を傷付けた。

それでも道無き道は足元に続いた。

寒い。

痛い。

怖い。



全てが凛丸の感覚を責めた。




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