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案内屋 〜アンナイヤ〜

第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章

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しばらくして、藪が少なくなった
しかし、濃霧はその濃さを増す。

それとなく道が開けた
どうやら野道は終わりのようだ

凛丸も足を緩め、ゆっくり歩き出した。

「ここは…?」

正直、ここが馬頭だという確証は無かった。
ただ ただ走り続けた。故にもうわけが分からなくなっていた。

見回す 徐々に濃霧の向こうに何かが見える

「あれは…民家…?」

古びた民家、それは既に廃墟と化していた。
それだけでは無い。様々な物が、
牛舎、井戸、商店、全てが廃墟なのだ

白い霧の中に暗い廃墟村が黙って佇んでいた。

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