
私立愛鷹学園高等部
第13章 *悲しい嘘と真実*
次の日、
本当におじいちゃんは来た。
たまたまお父さんがいなくって
僕はラッキーだと思った。
部屋は散らかり放題で、床には
ビールの缶やお菓子の袋が散乱し
机の上は煙草の灰で汚れている。
「な、なんだこの部屋は!!夾の母さんは、真南は何をしているんだ!!」
真南はお母さんの名前。
「何しに来たのよ。」
「夾には一度も会って無いと思ってな。それとあと2ヶ月で小学生だぞ。
何かしてやりたいと思って。」
「小学校?あら、夾はもう6歳だったの?別に学校なんて行かなくても…」
ーパシンッ!!
おじいちゃんはお母さんを叩いた。
「なっ、何すんのよ!!」
「行かなくていいだと!?そんな訳ないだろ!!夾は幼稚園にも行ってないそうじゃないか!!一体何をしてるんだ!!」
「うるさい!!黙れ!!……っ、こんなガキいらない…こんな奴、邪魔なだけなのよ!!夾なんかいらないのよ!!」
