案内屋 〜アンナイヤ〜 theガイドブック 其ノ一
第5章 怪異紹介
しかし、現場に辿り着くことは無かった。
途中、白い家に至る山道に入った時、異様な空気を感じたのだ。
全ての木々が風で騒ぎ始め、向かい風が恐ろしく強くなった。
まるで、「この先にお前は来るな。」と言わんばかりに。
私は何かを察して、引き返して町に降りた。
しかし、問題はこの後だった。
白い家に向かった日から約一週間は奇妙な夢を見続けた。
白い二階建ての家からこちらを見降ろす顔のない女性の映像。これが何十分も続く。
しばらくすると映像は切り替わり、今度は夕陽が不気味に照らす田舎道。
その道の真ん中に、顔の無い少年がこちらを向いて突っ立っている。
途中、白い家に至る山道に入った時、異様な空気を感じたのだ。
全ての木々が風で騒ぎ始め、向かい風が恐ろしく強くなった。
まるで、「この先にお前は来るな。」と言わんばかりに。
私は何かを察して、引き返して町に降りた。
しかし、問題はこの後だった。
白い家に向かった日から約一週間は奇妙な夢を見続けた。
白い二階建ての家からこちらを見降ろす顔のない女性の映像。これが何十分も続く。
しばらくすると映像は切り替わり、今度は夕陽が不気味に照らす田舎道。
その道の真ん中に、顔の無い少年がこちらを向いて突っ立っている。