隣り合わせの関係
第4章 闇の住人の生態
次の日…
私は蓮ちゃんが部活を終えるまで待ち
一緒に帰る約束をした
昨夜の報告をするために…
「由衣ー!
遅くなってごめんね!!
ミーティングが長引いちゃって!!」
蓮ちゃんは剣道部のエースだ
『ううん!大丈夫だよ!!
私が一緒に帰りたいって
言ったんだし!!』
「よし!
じゃあ帰ろっか♪
んでー…
話したいことって…?
今度は何が見えたの!?」
『見えたんじゃなくて…
私……
好きな人ができたの…』
「はっ!?」
驚きの声をあげて
蓮ちゃんが立ち止まる
『えと…だからその…
好きな人ができて…
それだけなんだけど…!!』
「いきなり…どうしたのよ…?
気になってるやついたっけ?
それにあんた…トラウマは
克服できたの…?」
『うーん…
多分できたんだと思う…』
私は恋愛に纏わるトラウマを抱えていた