隣り合わせの関係
第4章 闇の住人の生態
「だからもっとお前に近づきたい
お前とキスもしたい…
だめか…?」
だめか…?なんて…
だめなわけないじゃん…
でも…どうすれば良い?
『私も…
あの…ジルが好き…かも…』
言っちゃった…
―ギューッ
物凄い力で
引き寄せられたかと思うと
程よく筋肉のついた腕に
抱き締められていた
「じゃあ…好きにしていいのか…?」
私の肩に顔を埋めて
甘えたような声で聞いてくる
『…好きなようにって…?』
「好きな時に血を吸ったり
好きな時にお前にキスしたり…
その先も…」
『その先は好きな時にはだめ!!
もう少し…時間…欲しい…』
ゆっくり顔をあげると
まるでプリンスのような
笑顔で私に笑かけた
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