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やっと、やっと…

第13章 命



季節は秋

実りの秋


私の心は不安と苦しみと絶望でいっぱいだった





生理が来ない





今まで月経不順になどなったことのない私にしては珍しいことだった

普通だったらそこまで気にすることではないのかもしれない



しかし、私の場合は違った





心当たりがある





一か月前のあの日






圭介に…








思い出すだけで吐き気がした

何度も吐いた






あの後家に帰って
シャワーを浴びて自分で中に指を入れ洗った





泣きながら
泣きじゃくりながら






どうして私はこんな思いをしなければならないのか、

なぜ私なのか






そんな理不尽に苦しんだ







生理予定日を一週間以上が過ぎても生理が来ない








(どうしよう・・・)








不安と苦しみに押し潰されそうになりながら毎日を過ごしていた



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