
やっと、やっと…
第13章 命
学校に行く気分にもなれない
親にも嘘をつき
3日ほど学校を休んだ
頻繁に着信を知らせる携帯
画面を見れば
『山下圭介』
見慣れた文字
その中には遥の名前もあった
(遥・・・)
メールの内容を見る
「唯大丈夫?
熱が出ちゃったらしいけど
かなり長引いてるね(><)
圭介君が全然連絡がつかないって心配してたけど、なんかあった?
最近元気もないし無理してるように見えるから、なんかあるなら今度話そう!
電話でもいいから、具合よくなったら連絡ちょうだいよ!
お大事にね☆」
(圭介が心配してる、か・・・)
圭介のメールも着信も
ほとんど無視していた
たまに返すメールも
寝ていたと嘘をついた
ほとんど眠れる日なんてなかったのに
ほとんど食事も喉を通らず
ここ最近で体も弱ってしまっていた
もう限界だった
生きていることさえも辛くなり
ベランダから身を投げてしまったら楽なんだろうかとか、このままどこかへ行ってしまおうかとか、そんな馬鹿なことも考えた
「今度話そう」
遥のその言葉に甘え、すべてを打ち明けてしまおう
そう思った
