
やっと、やっと…
第13章 命
「だから、お姉ちゃんにまず相談してみようと思う」
私の意志ある決断に二人はしっかりと頷いてくれた
「ちゃんとお姉さんに話して、
心配だからその後のことも聞かせてね
唯は友達なんだから
唯が辛いと私も苦しいんだからね」
いつも優しくて
安心させてくれる香菜
「迷惑だとか思ってないから!
なんでも話してよ、こんなに痩せて元気もないし
何かあるって絶対思ってたし
いつも一緒にいるんだよ、唯のことは分かってるから」
強い口調ではあるけど
遥はいつも元気をくれる
本当に二人には勇気をもらえる
「ありがとう、二人とも
頑張って話してみるね」
遥の家を出て家路を急ぐ
帰ったら姉に電話しよう
姉は家を出ているので
直接話すことはできない
だけど、面と向かってではないほうが
今は話しやすかった
