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やっと、やっと…

第16章 再会、そして



「・・・っん、とも、き・・」







「本当に、綺麗になった・・・」






智己は私を離すと
潤んだ目で見つめる





(・・・っ)





優しく微笑む智己に
顔が熱くなる






「智己だって・・・



かっこよくなった・・・」







智己だって
見とれてしまうくらい素敵になった






智己の黒い力のある瞳から
目が離せない


私達は引き寄せられるように
キスをした





何度も何度も角度を変え
啄ばむように繰り返す





「・・・っはあ、」





お互いの吐息が漏れる


どちらからか、
舌を絡め求め合う



智己は私の額に、頬に、



耳、首筋へとキスを落とす






「・・・っあ、」






智己の唇や舌が優しく触れて
体がゾクゾクする



「・・・っ待って」




私は胸元へと口付けようとする智己を止める






「・・・汗、掻いたから」





私がそう言うと
智己は体を起こした






「っごめん、そうだよな


お風呂使っていいから、入っておいで」



智己は立ち上がると
クローゼットの中のタンスから
部屋着を取り出し、私に渡した




「あ、ありがとう

じゃあお風呂借りるね」




智己はお風呂まで案内され
脱衣所の扉を閉める






(・・・私、智己とするのかな・・


当たり前だよね、もう大人だし・・)





さっきの智己はいつもの優しい雰囲気とは違った
私を熱い目で見つめ、強く求めた




智己に触れられた腕や首、頬が熱い


私は高鳴る胸を抑えながら
シャワーを浴びた



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