
やっと、やっと…
第1章 事の始まり
それからというもの
私たちは”仲の良いカップル”になった
「唯よかったよねえ♪」
「え?なにがー?」
そう私に話しかけてきたのが
幼馴染の『木村祐香』
「だって私の時と全然違うし、
なんか唯も幸せそうだもん♪」
そう
祐香は以前、圭介くんと付き合っていた
2人が付き合ってた頃はお互いなんとなく冷めていて
未練もなくきっぱり別れたみたい
今は話すことも少なくなったそうで…
「圭介とは最近話さないけど
見てる限り、私の時とは全然違う!」
普通なら昔の話なんてされたら
苛立つだろうけど、なんだか祐香の言い方は
さっぱりしてて癪に障らない
とりあえず、祝福してくれてるんだろうと思う
「ふふっ、ありがとう祐香」
「これからも仲良くね♪」
「うん!がんばる♪」
こうやって、周りのみんなも
認めてくれていた
