
私の初恋[実話]
第1章 ともだち
京介は本当に面白い人だった。
みんなを笑わせるのが大好きで
モノマネをしたり、担任の似顔絵を書いたり。
とにかく京介の周りにはいつも
たくさんの人たちの笑顔があった。
だんだんと私も京介と普通に話せるようになってきたころ
私は当時京介を君付けで呼んでいたことに対して
「おい!藤咲!
いいかげん京ちゃんでいいし!てか京ちゃんて呼べ!
だって京介より京ちゃんの方が字数少ないし!」
と、得意気な顔で言ってきた。
「字数?字数で言ったら京ちゃんのが多いじゃん!」
と思わず笑って返してしまった。
でも嬉しかった。異性のともだちはあまりいなかったし
仲良くなれそうな気がしたから。
その日から私は彼のことを
京ちゃん。と呼ぶようになった。
