
男気花飾り。
第20章 初詣は控えめ振袖が“吉”
それから、真さんは…いろいろと質問してきたが…
空が、あやふやに答えその場をしのいだ…
パスタの味を全く感じないくらい…緊張していた…
いろんな意味で……
ファミレスを出ると…私達は帰ります…と空の一言で別れる事になった…
「あっ…マサちゃん…いいかな?」
帰り際…真さんに声をかけられた…
「功は…ちゃんと…優しくしてる?
あいつは、俺と孝の間で…いろいろ我慢してきたから…
でも、マサちゃんみたいな可愛い彼女がいて…けっこうホッとしたよ…
友人とか…彼女とか…どこか冷めてた時があったから」
あ……俺が、始めての親友って…言ってたな―――…
「これからも、功をよろしくね。マサちゃん!
で、このまま、功の奥さんになって!沢山、子供を生んでくれよ?」
真さんは、ニコニコしながら……俺を見つめる…
あ――――――――…
ごめんなさい…
お嫁さんにも…なれないし…
お母さんにも…なれない…
俺が…ちゃんと女の子だったら…
寺………ゴメン…
