
男気花飾り。
第24章 スプリングコートを春風になびかせて…
『えっと…ここに寺長根くんも、要るって事は…
マサちゃん…一人の気持ちじゃないんだよね…』
母は頭を抱えたまま…視線を向ける…
「はい――――…俺達は、真剣に交際をしています。
普通の恋愛じゃないと…俺達自身も十分解っての…関係です――――――…」
寺は…俺の隣で…さらに背筋を伸ばし…
堂々と…母に…伝えていた…
『…はぁ…いや〜…
マサちゃんの趣味の原因は…私の育て方にも責任あるんだし…それは心配してはいないけど…
こっち…か…と…流石のお母さんも……焦ってる!!!』
母は、頭をクシュクシャと掻き乱すと…
そして……また…大きくため息をついた―――――…
