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秘密の約束

第15章 花火大会

「分からない所があったらいつでも聞いて。」

「ありがとう。先生どうしたの…?」

「うん…。最近、志穂に会えてなかったから…。」

「確かに…。」

実際、夏休み前も会えていたのは数学の授業や補習だけだった。

先生が私の数学の担当でなくなった今、本当に会えるタイミングはなくなってしまった。

「ごめんね。私が数学頑張らなかったから…。」

「志穂は元々数学得意じゃないんでしょ?だったらしょうがないよ。苦手なりに頑張ってたよ。」

「ありがとう。次、先生のクラスに戻れるように私頑張るね。」

「うん。待ってるよ。」

先生を不安にさせてはいけないと心に誓った。

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