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秘密の約束

第16章 中間試験

(今日はだめだ…。)

これ以上起きてても勉強もきっと進まないし、むしろ先生に対する疑問や不安がたくさん出てくるだけと悟った。

(寝よ。)

私には珍しく、とても早い時間に就寝した。

それから中間試験までの間、1度も先生とメールや電話などをすることはなかった。

学校でも、友達と一緒にいる時は会うものの2人っきりで会うことはなかった。

(先生は、いつも何を考えているのだろう。あたし…先生のことなんにも分かってないんだなぁ…。)

(あたしって…先生の彼女なんだよね…?多分…。いいんだよね…?)

先生と私の間にはしばらく距離があいた。

先生も私の様子には気づいているようだった。

(気をつかってくれてるのかなぁ…?)

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