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秘密の約束

第17章 クラス

先生のことが分からないなんて言ってるから、きっとバチがあたったのか…

それとも、本当に自分の実力不足だったのか…

結局私は先生のクラスに戻ることが出来なかった。

(数学頑張ったのにな…。)

でも、決して顔には出さずみんなの前では笑っていた。

先生はどう思っているのだろう。

「先生…ごめんなさい。」

「どうしたの?いきなり…。」

「クラス…先生の所に戻れなかった…。」

「志穂、惜しかったんだよ?あと数点で戻ってこれたんだ。大丈夫!次がまだあるから!」

「うん!ありがとう!」

なぜだか、先生とは前より楽に話せるようになった気がした。

私と先生しかいない職員室。

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