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秘密の約束

第17章 クラス

「あたし、頑張るからね!」

「がんばれ!」

そう言って先生は私の頭をぽんぽんと撫でた。

私は嬉しくて思わず笑みがこぼれる。

「そういえば、志穂は進路どうするの?」

「あ…。」

高1のこの時期は、来年の選択科目を決めなければならない。

「理系だっけ?」

「理系にしようかとは思ってるんだけど…。」

理系はある程度の成績をとっていなければ選択することが出来ない。

数学の出来は驚くほど悪いが、私は理科が得意なため選択をすることは可能なのだ。

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