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秘密の約束

第20章 再チャレンジ

「失礼しまーす。」

教務室は答案返却の直後のために、少し混雑していた。

「由奈〜教室どうする?」

「うーん…。」

普段はホールの舞台で活動しているのだが、同じホール内でダンス部や空手部など他部活もいるため、たまに舞台上が使えなくなってしまう時がある。

そういう時は、他の特別教室で活動するのだ。

「大場先生、明日って何曜日ですか?」

「火曜日だよ〜。部活のことやってるの?」

先生と生徒という関係を必死で演じる私と大場先生。

勘の良い由奈でも、さすがに気づかないであろうと思う。

「はい!あ、先生消しゴム貸して下さい…。」

「はい。どーぞ!」

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