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秘密の約束

第20章 再チャレンジ

手渡しで受け取る先生の消しゴム。

指がちょっと触れただけで私の心臓はバクバクした。

久々に先生とは話すため、余計にだった。

「神崎!とれたよ!」

「ん!ありがとう!あ、先生も消しゴムありがとうございます。」

「頑張ってねー。」

「失礼しましたー!」

その日の夜、私はすぐに先生に電話をした。

先生の声が聞きたくて仕方がなかった。

「もしもし。先生!」

「志穂、テスト頑張ったね。」

「うん。数学がんばったよ!おかげで他の科目はぼろぼろだけど…。」

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