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秘密の約束

第21章 年頃の恋

改めて聞くと、一樹は小さく口を開いて言った。

「どうしよう…。」

「は?なにが?」

「生徒…妊娠させたかも…。」

一瞬、何を言っているのか理解が出来なかった。

「ちょっ、ちょっとまて…お、お前…。」

「さっき連絡がきた。妊娠したって…。」

「相手がお前だというのは確実なのか…?」

「いや、まだ分からない…。」

俺はそれ以上何も聞かなかった。

いや、聞けなかったのだ。

部屋の中が沈黙で満たされる。

さて、これからどうしようか…

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