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秘密の約束

第21章 年頃の恋

店に着くと、もうすでに一樹は着いているようだった。

ここのお店は一つ一つが個室になっており、店員さんに案内をされた。

個室に入ると、一樹が座っていた。

まだ何も頼んでいないようだ。

「わりぃ、遅れて。なんか先に頼んでて良かったのに。」

「あぁ…うん…。」

面と向かって話すと、一樹のただならぬ様子がダイレクトに伝わってきた。

「どーしたんだよお前ー!なんかあったのか?とりあえず、ビールな!」

ひとまず場を盛り上げようと変に明るく振舞った。

一通りの物を頼み終わり、部屋の中が沈黙となった。

「おい、一樹…どうしたんだよ…。」

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