テキストサイズ

秘密の約束

第22章 繋がり

「今度改めて直接ちゃんと話そうって思うけど、でも、あたし怖くて…。」

もうかほは、いつ泣いてもおかしくないくらいの顔になっていた。

今回ばかりは姉にも相談出来ない。

姉に言ったら絶対に親御さんに言うべきだと言うに決まっている。

それは正論だ。

けれど、出来れば他の方法はないかと私はまだ考えてしまう。

「かほ、今日病院行かない…?」

そう、提案した。

まゆもそれには賛成のようで、隣で頷いていた。

しかし、かほはまだ不安があるようでなかなか首を縦には振ってくれない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ