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秘密の約束

第23章 イライラ

あわよくば先生に”俺が父親になるよ。”なんて言われたいだなんて…。

私、やっぱりどこかで期待しちゃってるんだ。

でも、そんなこと絶対あり得ない。

私は二股という最低なことをしたことには変わりないのだから…。

けれど、先生は私の予想とは違うことを言った。

「なんで?なんでかほはいつもそうやって1人で抱え込むんだよ!俺は…俺はかほのことが大好きなんだよ。だからこそ、2人で生きていきたい…そう思ったんだ。
もし、かほが俺のことを好きでいてくれているのであれば…

俺がお腹の子の父親になりたい…。」

「うそ…でしょ…?あたし…は…先生に最低なことをしたのに…それでも…好きでいてくれるの…?」

「そんな所も含めてかほのことは好きなんだよ。
2人で生きていこう。」

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