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秘密の約束

第23章 イライラ

「かほ、ごめん…こんな夜遅くに電話して…。」

「こっちこそ、いきなり変なこと言ってしまってごめんなさい…。やっぱり先生は嫌ですよね?」

「あ、そのことなんだけど…。」

「今日、友達と一緒に病院に行ってきたんです。それで、1週間後に産むかどうか決めなきゃいけないんですけど…先生は気にしないで下さい!あたし1人の問題なので!」

あーあ…言ってしまった。

自分から言うなんてバカだなぁ…。

本当は、とっくのとうに決まってた。

私は、松永じゃなくて先生のことが好きだって。

でも、松永に好意を持たれてたのは知ってたしだからこそ仲良くしてた…

結局、あたしは断れなくなってしまったんだ。

私は打算的に松永と仲良くしてた…最低な女だったの。

でも、松永のあまりの純粋さに何も言えなくなった。

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