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松永side

突然、かほの家から電話がかかってきた。

相手はかほではなく、かほのお母さんから。

「もしもし。」

「初めまして。早川かほの母です。いつもお世話になっております。
あの、かほはそちらにいませんか？」

「はい。いませんが…何かあったんですか…？」

「実は…」

それで初めて知った。

かほが妊娠していたこと。

父親が分からないこと。

でも、可能性のある学校の先生が今日かほの家に来たこと。

反対したら、いつの間にかかほがいなくなっていたこと。