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秘密の約束

第29章 春休み

「ちょっと来てもらわないと困るなぁ…一応授業だし。」

「でも、明日の集まりはわたしがいないと何も進まないんですけど…。」

「どうしても明日集まりに行かなきゃダメかな?」

「はい…。」

まさかダメと言われるとは夢にも思っていなかったため、先生の顔をまともに見ることが出来なかった。

「やっぱりこっち優先してもらっていいかな?」

先生はなんにも分かっていない…明日集まらなければもう公演のリハまで1度も集まることが出来ないから明日にしたのに…わたしが仮の部長になっていて、絶対に出なきゃいけないのに…

「わかりました。明日の部活の集まりは無しにして、リハもボロボロのままやります。再試に行きます。」

先生の顔を見ずに、そう言うとわたしは走り去った。

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