
秘密の約束
第12章 嫉妬
指定された時間に進路指導へと向かう。
扉を開けると、いつもは椅子に座って待っている先生が今日は壁に寄りかかって立って待っていた。
「遅くなってすみません。」
「別にいいよ。志穂が来たのは9時ちょうどだから。」
私は扉の前で立ったまま、斜め下を向いていた。
先生はしばらく私のその状態を見ていたあと
「なんで呼んだかわかる?」
と尋ねてきた。
私はなんと答えたら良いのか分からず、そのまま黙って立っていた。
「志穂、俺のメール読んでくれてなかったの?嫌だったら断るよっていうメール。」
「…読んでませんでした…。」
扉を開けると、いつもは椅子に座って待っている先生が今日は壁に寄りかかって立って待っていた。
「遅くなってすみません。」
「別にいいよ。志穂が来たのは9時ちょうどだから。」
私は扉の前で立ったまま、斜め下を向いていた。
先生はしばらく私のその状態を見ていたあと
「なんで呼んだかわかる?」
と尋ねてきた。
私はなんと答えたら良いのか分からず、そのまま黙って立っていた。
「志穂、俺のメール読んでくれてなかったの?嫌だったら断るよっていうメール。」
「…読んでませんでした…。」
