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秘密の約束

第12章 嫉妬

「なんで?」

「怖くて読めなかったから…。」

「それで友達と海行っちゃうんだ。俺とは外では遊べないから。同い年の、仲良い友達と。」

「メールを見なかったことは謝ります。でも、私だって友達とくらい遊びたいもん!小学校の時からの友達だし…。」

「ふーん…それで海ねぇ…。」

先生は腕を組んだまま嫌味ったらしく言った。

「…先生は、何が言いたいんですか…?」

「本当にただの友達なの?」

「どういう意味ですか?」

そのまま先生はしばらく黙った。それから

「はぁ…ごめん…こんなことが言いたくて志穂を呼びたしたんじゃなかった。ごめんね。仲直りしたかったんだ。」

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