テキストサイズ

さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第3章 SideⅢ(沙絢)~Merry go round~

 男は笑いながら応えた。
「ああ言えば、お前、きっと俺の科白の方が気になって死ぬ気もなくなるんじゃないかと思ってさ。若い女の子って、皆、そんなもんだよ」
 S駅を出て遊園地までは徒歩で十五分程度かかる。直通のバスも出ているらしいが、天気も良いので歩くことになった。並んで歩きながら、沙絢はふと気になったことを口にしてみた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ