天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第3章 ~冬休みは危険がいっぱい!?~
凛音は本当に素直に欲求をぶつける。
だから、俺は冷静になってしまうのかもしれない。ふたりして溺れてしまうことへのきょうふ。
凛音を守れるのは俺しかいない。
それがいつもぐるぐると頭の中をかき乱す。
だが、こんなことをしておいて、今更凛音を引き離すのも残酷。
そのつもりなら、最初から手を出すべきじゃなかったんだ。
わかっているのに決心がつかない。
優柔不断な俺が一番凛音を困らせている。
凛音を大切に思うなら……
どちらが正解なのだろうか。