
天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第5章 ~禁断への道~
「ハァ……」
俺はシャワーを浴びため息を洩らす。
甘える凛音は申し分ないほど可愛い。
正直、素直なアイツの気持ちはかなり俺を高ぶらせる。
だからこそ俺が冷静にならなければ。
やれやれ、と俺は髪を濡らし洗う。
そのときガラガラと風呂場の扉が開く音が聞こえた気がする。
いや、わかった。と、凛音は言った。
その後、キスにも応えた……
髪を洗ってる最中なだけに確かめることができないが、その必要もなくなる。
「お兄ちゃん。今度はちゃんとお湯で洗ってるんだ」
狭い風呂場に凛音の声が反響したからだ。
